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2010-10-30(Sat)

ちょこちょこっとした話 12

12、『お通夜にて』


あいも変わらず、わが家はのんきなもので…。

先日、たいへん親しい友人の、お父様のお通夜に行ったのです。

東京ノーヴイの何人かは時間で集まったのですが、私たち夫婦は、帰って来る彼らとすれ違う、というのんきさ加減で…ホホホ。

少し道に迷いながら、着いた時には、お坊様のお経も終わって、お父様の仕事仲間と、ご親戚の方々がいらっしゃるだけでした。

ご焼香を済ませ、拝顔して、そのうち仕事仲間の方々がお帰りになると、部屋には私たち夫婦と彼と、三人になりました。

「ま、どうぞどうぞ。」
彼に勧められるままにビールをいただき、返杯し、勧められるままにお寿司をいただき…。

もともと、無邪気であっけらかんと振る舞う彼ですが、
「大丈夫と思っていたけど、東京ノーヴイのみんなの顔を見たとたんに、なんか、一気にドーッとね…。」
と、少し眼を潤ませて笑いました。

それから、「読経の時にこんな可笑しなことがあった。」と彼が話して、三人で笑って、お父様のことやらなんやら話すうちに、いつの間にか他の方々もお帰りになり、お母様が加わって…

…家の中には、彼ら親子と私たち夫婦、四人だけに。

(ところで…いつも私、ブログをケータイ電話で書いております。
今、地下鉄の中で書いております。
驚くべきことに、たった今、その彼と会った!銀座の乗り換え通路で!
「偶然だね」、と言いながら握手した!たった今!
これを書いているからだろうか?!
なんという引き合わせ…!!)

話題は、自然と思い出話に…。
東京ノーヴイの芝居で、彼と私が共演しているのを、お父様もお母様も見た話とか、ノーヴイ以前に共演した芝居も見たとか、お父様の話、彼の子供の頃の話とか。

母上「こちらは、どなた?」
彼「イナイナの奥さんだよ。」
母上「まぁ、それはそれは。」
彼「サッチィ(私のかみさんの名前です)とも、銀河で共演してるんだよ。」
母上「まぁ~、それはそれは。」

親子の対話、四人が四人とも、気を遣うようでもあり、気を遣うようでもなし、やさしく柔らかい、暖かな夜の空気…。

しばらく話して、あまり長居をしてもなんだということで、私たちは席を立ちました。

玄関までお二人が見送りに出られて、お互いに「じゃあね」と。

私は四回も振り返り、そのたびにお互いに手を振って微笑んで……そうしたら、なぜだかドッと涙が出てきて、ハンカチで押さえると、横からかみさんが「私にもハンカチ貸して。」と。

それから二人、「ほぉ~っ」とため息をついて、歩いて、また微笑んで。

たぶん、彼ら親子の気持ちに、なんとも言えない穏やかだった空気に、感動させられたのでしょう。

私は、わりときつい仕事が続いて、かなり疲れていたのですが、不思議なことに、元気になっていました。

何故なのか、歩きながら二人で考えました。

たぶん、大勢の慈しむ心が集まったからでしょう。
それと、ひとつの魂が、別の形に変わりつつある夜なのです。生まれ変わるエネルギーが、満ち満ちていたのではないでしょうか。
それも、明るく楽しい家庭であったからこそ。

お通夜に行って、大きな癒しのエネルギーをいただきました。
ありがとうございました。

あの夜、あの部屋に、私たち四人とともに、たしかに、彼のお父様がいらしたような気がします。

合掌


では、また…
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