--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008-11-21(Fri)

9、『なぜ、なんのために』

氏、いわく
…「みなさんは、なんのために生まれてきて、なぜまだ生かされていて、どこへ行こうとしているのでしょう?」

 これが、私が初めてアニシモフ氏から聞いた言葉です。

…「考えたことありますか?」

はぁ、何のためにねェ…?まあ、これでもウン十年生きてるので、少しは考えたことがありますが…。

…「時間はあります。じっくり、誠実に考えてみて下さい。」

え?俳優のワークショップじゃないの、これ?
 なんかの宗教か、これは?
 「誠実に」なんて面倒くせぇなぁ、とも思いましたが、乗りかかった舟(?)
、考えてみました。
 これまでになく、ゆっくり、たっぷり。

さてさて、趣味ではなく、プロの俳優を目指している人々は、何のためにお芝居に携わり続けているのでしょうね?
「何故?」と聞かれると、「舞台に立って感激した、気持ちよかった。好きだから。」とか。

では、『何のために』と聞かれたら?

よく「富と名誉のため。」という話が出されることがありますね。芸能人の手にするギャラは破格!というイメージは確かにあります。
 「金持ちになって、有名になって、ウマイものを食いウマイ酒を飲み、いい家に住んでスゴイ車を乗り回し、イイ女(あ、失礼。または、イイ男)と付き合い、人々からキャーキャー言われ……ん~いいなぁ…。つまり売れっ子?。」
まぁ、後半のキャーキャーは別として、「富と名誉」のためなら、成功率の少ない(あまりにも少ない)俳優業よりは、ドーンと商売かなんかやって、慈善活動をしたほうが、ずっと近道ですよね。
 
「好きなものは好き。理屈じゃねぇんだ。」といってみても、なんかモヤモヤが残る。
意外と、すぐには答えが出せない。

怖いことをあえて言いますが、「富と名誉」どころか「貧乏と無名」に耐え切れず、多くの俳優がやめていきます。
 「続けることも才能の一つだよ」、な~んてことを言われますが、「それって一体どんな才能?」と言いたくなります。
 こ~んな地味な仕事、続けるには確固たる理由がないと。

では、『なぜ』から『何のために』と考え方を変えて…
 
『何のために、生まれてきたのか』…ほかでもない《人間》として。
 
『何のために、まだ生かされているのか』…ちょっと宗教チックですが、今までいろんな条件に助けられて、人生の危ない曲面を乗り切ってきたのは事実かな。身に覚えアリ!
 
『どこへ行こうとしているのか』…ん~難問だ。

アニシモフ氏いわく、
…「みなさんは、ここに来れば演技技術を学べると思っているでしょう。」

そりゃそうだ。

…「モチロン、ここは俳優修行の場ですので、それが得られなければウソです。
しかし、それは二番目か三番目か、もしかすると四番目(ここらへん・テキトー)ぐらいに大切なことです。」
「学ぶことによって、あなた方の人生が《豊か》になることこそ、一番大切なことです。
が、演劇を志して不幸になる人がたくさんいますが、何故でしょう。」

~『人生』についての考え方は様々です。
『人生』には、なんの意味もない、と考えることもできます。
人間、地球、宇宙、生命…それは夢みたいなもので、たまたまあるもの、いや、あるのかどうかもあいまいで、存在自体に意味なんかない、と。
しかし、人間として生きていることは確かで、生きている間は宇宙の存在を感じるのも確かで…。
 
どう意識するかは自由ですが、理屈で『人生』を意味のないものにすることもできるし、意味を見出だすこともできる。
それならば、と、演劇芸術を通じて前向きに考えてみようか、というのがスタニスラフスキー・システムですかな。
 私のカンジだと。
 
人間の心・魂の持つ、優れた可能性を信じて、自らも成長しようではないか、
ってなことです。
カタイようですが、実際の道は、面白くって、きびしくって、愉快で果てしなくって、辛くって美しくって、終わりのない労働があり、図り知れない喜びがあり…。
特筆すべきことは、こういう《豊かさ》は、他人を幸福にするということ。
すると、自分も幸福になる。
いや、自分が先かな、シンクロしてるかな。
 誤解なきよう注意すべき点は、「犠牲になろう」と言っているのではなく、「自分の人生の主人公になろう」と言っているのだという点。自ら掴もうじゃないか、と。世界に二つとない、使っても無くならない、自分の《お宝》を、と。
 
 もうお分かりだと思いますが、ここで言う《豊かさ》とは、心・魂の《豊かさ》のことです。

アニシモフ氏いわく
…「そのような豊かさには、いずれあらゆる豊かさが引き寄せられて来ます。
もちろん、経済面においてもです(ロシア語で断言。薄笑いナシ)。」

「嗚呼、ああ、豊かさよ豊かさよ、早く訪れたまえ~。
…あ、いや、こ、心の豊かさですよ、心の……。」

長くなりました。

では、また…
スポンサーサイト

テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。