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2009-05-19(Tue)

ちょっとした話 21

21、『より、より、より、より』
  スタニスラフスキー・システムには、大原則、
 
 《4つの『より』》

 があります。
  より『軽く』 より『高く』 より『単純に』 より『陽気に』
  これが、どれほど俳優たちを助けてくれることか! そして、
 
 これが、身をもって習得しようとする俳優を、どれほど苦しめることか!! …ホント言うと、苦しめることなどなく、絶対的に助けてくれるのですが…。  頭ではわかるんです。
  「ああ、力むことなく、自然体で《軽く》演じればいいんだろ。オッケー!
  「ほい、《高い》意識をもって、誠実に演じればいいんだろ。オッケー!
  「おお、余計なことをしないで、素直に《単純に》演じればいいんだろ。オッケー!
  「うむ、《陽気に》あったかい気持ちで舞台に立てばいいんだな。どんな辛い、悲しい運命の役でも、正しい方向で演じれば、喜びが訪れる。リアルに《陽気に》なれる。オッケー!…。」
  …そう、頭ではわかるんです。よね~。
  しかしですな、じゃあ
 

 どうやったら自然体になれるの? どうやったら誠実になれるの? どうやったら素直になれるの? どうやったらあったかく、リアルになれるの?
  ~で、アニシモフ氏。
 
 リハーサル中はおろか、本番中でも、俳優たちの意識が悪い方向へ向かったら、ドカドカやって来て、
 
  いわく、 …「よりよりよりより(日本語で続けざまに四回)。」 「あいや、アニシモフさん、そうなれずに、ちょいと今、芝居が生きてこないんですけど、どうしたらいいので…(心の叫び)」   いわく… 「よりよりよりより!」 
  「あ~、いや…アニシモフさん……」 
  「よりよりよりより!!」
 
 「あのですねぇー…」
 
 
 「よりよりよりより!!!」
    …実に熱心…。
  でも、実はそうなのです。 『より軽く、高く、単純に、陽気に』
  そうなれるための、秘密のカギ。  
 
  それは、実際に
  『より軽く、高く、単純に、陽気に』 《やってみる!》 これが一番、これしかない!
  「って、おいおいなんだよ、ここまで話を引っ張っといて、最後は力業かよ~。」 あいや、これ、あながちチカラワザでもないのです。
  え~、
  芸術における創造活動のための絶対条件に
  《完全なる自由》
  というものがあります。 
 
  いかなる強制からも《解放された》状態。 《心に翼が生えた》という言い方がありますが、そんな状態。
  あ、断わっておきますが、この《自由》は、ほどよいバランスの上にしか成り立ちません。 無秩序な状態では成り立ちません。
  「おいおい、矛盾してないかい?いかなる強制も受けない、な~んて言いながら、バランスだのなんだの、条件が付いて来るじゃないか!」
~まぁまぁ、ちょいとお待ちよ、お前さん。 そんな時は〈ちょっとした話・17〉を読み返してみましょう。 演劇芸術における《自由》について、書かせていただいております。(ちょい宣伝)
  俳優は、舞台に上がる前に、オーケストラの楽器と同じく自らを調律しなければなりません。 《心と体》を。
 
 
 《調律》…そう、モチロン、これがスタートです。 
 
 戯曲の提案された状況を考えたり、キャラクターの種を感じとったり、課題や思考のラインを辿ったり、芸術の神様やら天使やら心の師に「助けて~」、またはなぜだか「ごめんなさい~」と祈ったり…。 
 
 そして、舞台上では、繊細かつ大胆、かつ謙虚になるのです。
 
  …では、いよいよ、
 
 心に《翼》が生え、《完全なる自由》になる方法。 それは…
 
 まずは《調律》。これ大事。
  そして、より《軽く》始めること。 これには勇気(大胆さ)が必要です。
 では、その《自由》を維持し続ける方法。 より《単純に》演じること。
 余計なものを持ち込んで、自分や相手を混乱させない。 一つ上手くいった時に
「してやったり!」みたいな感覚に足をとられて、その小さな成功に執着するのも、また余計なこと。(ハイ、すみません…)
 ここでは、謙虚さが問われます。
 
 さらに繊細さ(デリケートで注意深い観察と受容)は、より《高く》俳優を導き、
 《陽気に》始めて、相手との『交流』を楽しめば、芝居はより《陽気に》なってゆくのです。
 再三述べておりますように、俳優の仕事とは《神経系》の分野にあり。 スタニスラフスキー・システムとは、俳優の《心理技術》を鍛えるためのもの。
 『よりよりよりより』
になるためには、 『よりよりよりより』
で始めること。 逆に、プラス思考で行けば、 『よりよりよりより』
で始めれば、 『よりよりよりより』
は、維持し易いということ。
 どうですか!このパラドックス、なかなかのモノでしょ!?
 
 単なるチカラワザではないのです。
  いづれにせよ、 『より軽く、より高く、より単純に、より陽気に』
の原則は、俳優の《神経系》に作用するのもなのです。
 そしてお分かりでしょうが、この原則を実感し、体得するのは、 数限りないリハーサル(稽古のことね)と本番の舞台、そして日頃のトレーニングを通して。
 すなわち、実践あるのみ!(ふぅ~)
  『日頃のトレーニング』と書きましたが、ロシア・ボリショイバレエ初の日本人ソリスト、岩田守弘さんがTVでおっしゃってました。
 
 「われわれは舞台では丸裸なのです。舞台上では、その人そのものが、全部現れます。お客さんに、全て見えるし伝わります。」 
 バレエの技術だけではなく、その人の内面、人間性までもが見える、というお話でした。
 
 
 日頃どのように学び、成長しているか……う~ん。 
  なんだか、たいへんそ~な話になっちゃいましたか…。 いやいや、なかなかもってタイヘンです。
 しかしながら、正しく学べば、軽く、陽気になれるのです。
 さぁみんな!高く、自由に飛びましょうぞ!!
  ヒラヒラ~ふわふわ~
 
  では、また…
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