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2009-06-04(Thu)

ちょっとした話 22

22、『繰り返してはならない』 アニシモフ氏いわく、 …「同じことを繰り返してはならない。」
 
 
 
 舞台で、毎回、新しく『生きろ』
 
 前にやった演技を『繰り返すな』
 ということ。
  スタニスラフスキー・システムの教えのひとつです。 《教え》と言うと、なんかカタイですね。 《考え方》と言ったほうがいいのかな。 いわく、 …「この世界には、何一つ《同じもの》は存在しません。
 
 「自然を見てみましょう。 例えば葉っぱは一枚一枚、ぜ~んぶ形や模様や色が違います。」 ~すなわち
 
 この宇宙で、全く同じ(寸分たがわぬ)ことが起こる、繰り返される、
 …なんてぇことはあり得ない。
 これ《法則》、という考えです。
 
  先週と同じ芝居、同じ役をやるとしても、
 …その日のお天気、俳優の状態、何よりお客さんは全く違う人々で、雰囲気も違う。 相手役とのやりとり、タイミング、声の感じ、その時考えていること、ちょっとした動き…
 …などなど、細かいところも何から何まで、再現してみようとしても、たしかに …うん、不可能
です。
 
 人の感情までをも撮しとる、三次元立体ビデオの再生でなけりゃ、無理。
 
 観客も含めて撮影しないと、再現はむりかな~。
 
 (しかしなぁ、俳優も観客も撮影済み、そんな記録ビデオの上映会って、なんの意味があるんだろう。)
 
 
 もし、生身の人間にできるんなら、ある意味、神業。人間業ではありませんね。
 
  スタニスラフスキー・システムが、自然(宇宙?)の法則にのっとっている限り、
  『繰り返し』
は、そこからズレているワケです。
 
 
 なにはともあれ、繰り返しの演技って、
 俳優にとっても、観客にとっても、 《面白くない!》 舞台上で、居心地の悪さを感じます。
 
 結局、全てが《自動的》なので、《考えや心》がカラッポで、な~んか
 
《自分を騙している、ごまかしている》
 
カンジがするのです。 
 
 
  同じことの『繰り返し』(=自動的・オートメーション)は、人工的な生産システムで活かされればよく、 《心・魂・感情・意識・人間》に関わる芸術的な創造の場には、全くふさわしくありません。
 アニシモフ氏いわく、 …「スタニスラフスキーと共に、モスクワ芸術座で活躍した演出家、 ネムロヴィチ・ダンチェンコは言っています。 『スタニスラフスキー・システムの最高域は、インプロヴィゼーション(即興)である』 と。」 ロボットのような繰り返しの演技に、人間的な、芸術性の高い即興が生まれるわけがありません。 とっころが~! 繰り返しちゃうんですね~、俳優って。 ナンデでしょうね~? そのたびに 「シュタンプ(スタンプ・ハンコ)!」 というアニシモフ氏の〈檄〉が飛びます。
 スタンプ… …《判で押したような芝居》
 
 そりゃ、つまらんですな。
  …同じことをなぞってるだけの芝居
 …どこを切っても金太郎飴
 …何度切っても、おんなじ形、おんなじ色、おんなじ芝居
 ……大根◯◯…
 
 
 おお!NO~!
気をつけましょう。 では、また…
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