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2009-11-08(Sun)

ちょっとした話 26

ちょっとした話 26  『意識・潜在意識・超意識』
  アニシモフ氏いわく、
  …「スタニスラフスキーは言っています。 
 真の芸術における創造活動は、『超意識』の分野でのみ、実現されます。」
 …ホゥ~?、『超・意識』?
 
  …このお話の前提として、 
『人間それ自体では、創造的なモノは何ひとつ造り出せない、それができるのは《自然》だけである』
 
という原則があります。 頭の片隅に置いていただいて… 
 
 
 
 …まずは表題の、三つの『意識』について簡単なご紹介。 ◯『意識』
  私たちが生活するために必要なレベルの意識。
  例えば、朝起きたら挨拶するとか、顔を洗うとか、お腹が空いたら何か食べるとか。 その際、食べられる物と食べられない物の区別ができるとか。 
 まぁ《常識・知識・認識》ですかね。
  あるいは、専門的な技術、本で読んだり体験して身につけた知識や考え。まぁ、言ってみれば《知恵》ですかね~。 こんな場合は、このように対応すればいい…など、およそ、生きていく上で必要とされる、または便利な事柄に関わる《精神》の働き。 これらを、『意識』と呼んでいます。
  《知識》と《知性》が、その代表選手ですかね。
 
  頭で考えつくことができる、使う使わないも、自分でコントロールできる分野です。
  ◯『潜在意識』 《知性》と違う最大の特徴は、自分では完全にはコントロールできないこと。
  例えば、過去の《記憶》。 思い出すまいと思っても、自然と蘇ってきて、私たちの琴線に触れます。 もっと端的なのは、太古から受け継がれた《神経系》の働き。 例えば、心臓やら肝臓やら、自分で動かそうと思って動かしているわけではありません。
 「胃袋くん、ちょっと停まっとけ~。」というわけにはいかんですな。 
 
 進化の過程で受け継がれた、《遺伝子》によるこれらの働きも『潜在意識』。
  経験によって、自然とやってのける行動、例えば、熱いモノに触れたら手を引っ込める、花瓶が落ちて来たら(落ちて来るか?フツー)反射的によける。 
 いわゆる《条件反射》《本能》ですな。中学校の理科を思い出しますね~。
 
 大道具の職人さんは、頭で考えなくても、さらりともやい結びを作れる。 いわゆる、《無意識》。
 
  え~、私、脳科学のことなんぞ詳しくありませんが、 
 
 『意識』は右脳・左脳のような大脳(たぶん)の働きによるもの。 『潜在意識』は、脳下垂体やら間脳(たぶん)やら、ちょっと原始的・本能的部位のはたらきによるもののようです。
 (く、詳しくは医学書を…。) 
 
  で、これらふたつの『意識』に共通するのは、
 
  《人間の体の内部に存在する身体器官・神経器官》 
 のはたらきによるものであるという点です。
 
  では、『超意識』とは?
 
 ◯『超意識』 
 
  ん~、…にゃんと言えばいいのか…、
  ちょっとSFチックに聞こえるかもしれませんが、『宇宙意識』というか『自然意識』というか、『超越意識』といいますか…。
  …ともあれ、人間の身体器官の《外》にある《神経器官》だそうで…。 ??ナンじゃそりゃ?!と。
  さてさて、冒頭でお話しました原則、
 『唯一、創造活動を行えるのは《自然だけ》である』
 
 
  創造活動とは、
 
 『全く新しい、これまで見たことも聞いたこともない、予測不可能、アタマでの想像を遥かに越えた、唯一無二のオリジナルなモノ(アイデア)を生み出すこと』
 
 …で、いいっスかね?いいっスね! 
 だいたい、そんなところだと認識していただいて、 
 
 で、世の中見渡してそれをさらりとやってのけているのは、たしかに《自然》を司るエネルギー(?)だけのようです。 
 
 
 
 どういう仕組みかわかりませんが、世の中、同じ人間は一人もいません。 
 
 葉っぱなんて、何億兆の何億兆倍あるか知りませんが、一枚として同じものはなく、たぶん、過去にも現在にも未来にも、人であれ葉っぱであれ、全く同じものは生まれて来ないのではないでしょうか。 
 
 
 しかも、どんなモノが生まれ出るか予測不可能。 
 
 
 どないなってんねん?!ってカンジです。 
 誰がやっとんねん?! 
 
 そんな離れワザが出来るのは、まさに《自然》だけでありましょう。 
 
 
 
 つまり、なぜかは知らねど、誰のモノ(『考え・意識』)かは知らねど、私たちの体の《外》にある《神経器官》の働き… 
 
 …宇宙、自然の動きの大原則と言いますか… 
 
 
 
 これを『超意識』と呼んでいます。
 
 
 
  …「あなた方俳優の、それから画家、音楽家、作家、彫刻家、建築家、科学者、いえいえすべての《芸術的・創造的》な分野の仕事は、この『超意識』からもたらされる 
  《インスピレーション》
 
 によってのみ、真に成就されるのです。」
と、アニシモフ氏いわく。
  …「創造活動に入るためには、この、体の《外》にある《神経器官》が、自分の《身体器官》の一部となるように、 
 
 常日頃から『超意識』とコンタクトできる方法をトレーニングし、 
 
 創造活動に入るならば、自らの《内部》にある《神経系》を《調律》しなければなりません。」 
 
  (なんだかスゴそうな話にってきたぞ…。人間ワザじゃなさそう…。) いわく、 
 
 …「いきなり『超意識』に翔ぶことはできません。 我々がコントロール出来る分野は? そう、『意識』すなわち『知性』ですね。 
 
 そこから出発して、『潜在意識』への扉を開き、『超意識』へとたどり着くのです。」
  …ホホォ~、どうやって?
  「『意識』のレベルからスタートします。 
 
 《課題》《考え》《内的行動》《キャラクター》《ビジョン》《驚き》《もしも》《注意》等々、スタニスラフスキー・システムが示してくれるメソッドたちが、『潜在意識』への扉を開く
  《《鍵》》 となります。 
 
 それら全ては、
  《《無邪気》》 へ至る《鍵》です。
  《無邪気》な状態は、もう、ほぼ『潜在意識』の中にいる状態。 《子供》のような《自由》!! あちらの世界からやって来たばかりの小さな子供たちは、『超意識』と結びつき易い。 
 
 すなわち、俳優は《子供》のように《無邪気》な状態になって、初めて舞台に出る権利を得られるのです。」
 
  …私が思いますに、《俳優》とは、 
 
 『一旦世の中を経験し、《知性》を身につけ、それからトレーニングによって、失っていた《子供》の《神経系》を取り戻した人々』 と言えるのではないかと…、あ、いや、まぁ、ひとつの例え、ね。
 
 さらにいわく、 
 
 
 …「《無邪気》さがキープされれば、やがて『超意識』からの《インスピレーション》が降りて来る、または翔んでくるのです。
  真の芸術の道を志す者は、その《インスピレーション》を受信出来るような、超・超(日本語)・チョ~、ウルトラ、スーパー(英語)敏感な受信機にならねばなりません。
  タイヘン困難な道ですが、正しく学ぶ者は、必ず自分にぴったりの《鍵》を見つけ出すことでしょう。」
  俳優が『超意識』と結びついた時に起こる《奇跡》の輝きのスゴさは、体験した人なら、目撃した人なら、おわかりいただけるでしょう。 しかし、道のりは一生モンですね~。
  では終わりに、アニシモフ氏、もう少しいわく。
 
 …「『意識』とは《現在》に、 
 
 『潜在意識』とは《過去》に、 
 
 そして『超意識』とは《未来》に開かれたモノ(感覚?)である。 
 
 と言えるかもしれませんね。」
  では、また…。
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